木星のように

警備の仕事を辞めたくなることは間々あります。
客の理不尽なクレーム、無茶を通すクライアント、会社の姿勢への疑問……。
仕事上納得のいかないことは多いですが、これらはどの職業でも大なり小なりつきまとうこと。

辞めたくなるのも、警備ならではの理由ではないのです。
自分が役に立っているかわからないという、ありふれた理由のせい。

自分はいてもいなくても一緒じゃないか。
どうせ誰でも替えがきく。
客はもちろん、クライアントからも、会社にすら当てにされてない……。

そんな気持ちを持て余しかけていたとき、この記事を目にしました。

『木星、彗星を捕獲して衛星にしていた』 (ナショナルジオグラフィック)

木星が恒星になり損ねた星だというのは知ってました。
木星まで太陽になっていたら、きっと地球に生物は存在しえなかったのでしょう。
が、それだけでなく、まさかバリアの役目まで果たしてくれていたとは。

木星はただそこにあるだけに見えます。
人によっては、存在を顧みる機会すらないでしょう。
元から存在していないのと同じかもしれない。
でも実際は、はかりしれない恩恵を与えてくれています。

結局、私は警備の仕事が気に入ってしまったようです。
木星のような警備員になりたいと、憧れてしまうのです。

ホルストを聴きながら、そんなことをつらつらと考えてしまう長い夜。
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by keibi-in | 2009-10-11 02:52 | 雑感  

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