信用を売る資格

プリウスのリコールについて。
当初「フィーリングの問題」で済ませようとしたのは、最悪の一手だったと思います。

仮にトヨタの言い分どおり、感じ方だけの問題だったとしましょう。
それでも通常の運転のもとで「ブレーキがききにくい」とドライバーが感じることがある。
それは性能として問題がなくても、仕様として問題があるということでしょう。

たとえば、パソコンの処理の足を引っ張る鈍重なソフトウェアは批判の対象になります。
ソフトは正しく機能しているから問題ないなんて言えば、誰もそこの製品は買わなくなるでしょう。

車のブレーキの不具合は命に直結します。
印象の差であろうと、乗用車など安心して乗れなくては意味がありません
万難を排するのは当然のことです。
しかし、今回の流れではトヨタは姿勢を批判されたからリコールしたとしか見えません。



信用は金で買うことができません。
コツコツと地道に築きあげるしかないくせに、失うのは一瞬。
大抵の大人は身をもって知っていることだと思います。

信用という商品は、何年何十年と誠実な仕事をして、ようやく売り物にすることを許されます。
しかしトヨタはそんな一番品質を落としてはいけない商品の質を落としてしまいました。
近年羽振りが良かったところへのトラブル続きで、正常な判断能力を失っていたのでしょうか。

「必ずリコールがかかるから、初期ロットには乗るな」
私が乗っているバイクのメーカーは、しばしばそう揶揄されます(苦笑)。
もちろんリコールなどと縁のない製品が一番なのは言うまでもありません。
でも不具合が遅滞なく公表され、きちんとリコールされるのは、デメリットではないんですね。
今回の一件で、改めてそう感じました。
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by keibi-in | 2010-02-12 06:14 | 雑感  

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