不幸を最小限にとどめるために

春はよくわからない人が増える。
そんなことを書いた矢先の事件でした。

『小2女児刺した女は元看護師、父は「えらいことしてくれた」』 (msn産経ニュース)

常人の思考の及ばない人については、正直『君子危うきに近寄らず』しかありません。
これは警備についても同様で、刃傷沙汰ともなれば警察のご厄介になるしかない。
しかしそこに至るまでに警備がしておけること、しておくべきことはあります。
今回はその確認を……。



・ 現場責任者(クライアント側・自社側ともに)との連絡方法、
  優先順位を繰り返し確認し、頭に叩き込んでおく

まずはこれに尽きるでしょう。上記のような事件は施設・交通誘導・雑踏などの
現場の性質に関係なく遭遇する可能性があります。
内線・無線・携帯電話など規定されている手段はさまざまでしょうが、
許されるなら責任者の携帯番号は自分の電話に登録しておきましょう。
110番も含めて、ワンタッチダイヤルなど簡単に発信できる状態がおすすめです。
救急については登録は必要ですが、有事には警察から連絡してもらえますので、
まずは警察への迅速な通報に努めましょう。「巧遅より拙速」です。

・ 不審者について、クライアントとの連絡・情報交換を密にする
過敏に反応すると業務の支障となりかねないので遠慮してしまいがちですが、
上記の事件でも容疑者は数時間前から現場付近にいたとのこと。
不審者のマークと心構えができていれば、事後の対処がよりスムーズに行え、
二次被害を減らすことができます。

・ 不審者への積極的な声掛け
上記のような犯人が相手では効果が期待できるかはなはだ疑問ですが、
一般的な場合では充分に有効です。
不審者として質問する必要はなく、「なにかお困りでしょうか」等で構いません。
警備員が間近にいる、状況を見ているということを印象付けるのが重要です。

・ 怪我人の応急処置法の確認
不幸にも怪我人が出る事態となった場合、正確な知識に基づいた処置を行わなくてはなりません。
パニック状態で間違えないよう特に気をつけなければならないのは、
刺さったままの刃物は抜かない
頭部を強打している場合は安易に動かさない
このふたつでしょうか。
止血にベルト等を利用した場合は意図する状態まで締められなかったりしますが、
この場合は棒状のものを突っ込んでよじり上げてください。

・ 刺股などの所在の明確化
刺股は多くの施設に置かれているはずですが、どこにあるかわからなかったり、
いざというときにすぐ取り出せない場所にしまいこんでいる場合が多いでしょう。
所在が従業員全員にわかり、容易に持ち出せる状態でないと意味がありません。
ただし応戦して犯人を制圧する必要はありません。
警戒棒・警戒杖にしろ、相手を威嚇して追い払うための装備。
警備員自身も含めて、誰も怪我しないことが最善です。

事件・事故を未然に防ぐことが警備員の務め。
起こってしまった事件・事故に処する力はありませんが、
少しでもその不幸が小さくとどめられるよう努力したいものです。
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by keibi-in | 2010-05-19 03:21 | 警備  

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