思い出を持ち帰ってもらう仕事

奇跡体験!アンビリバボー』で、明石の歩道橋事故について触れていました。
(当日の番組内容はこちら
ある程度の知識はあるつもりでしたが、知れば知るほどひどい事故。
番組は警察の糾弾が中心でしたが、警備に携わる者として慚愧にたえないものでした。

特に、当時の明石署署長が発言したという「雑踏警備なんてなにをするんだ」には愕然。
(2010/6/1追記 元署長の発言内容に誤記がありましたので、お詫びして訂正します。
 正しくは「雑踏警備って何するんだ? 何もすることないやろ」でした)
大勢のみなさんに楽しい思い出を持ち帰ってもらう、大切な仕事でしょう!?

ロマンチシズムで言っているのではありません。
事件事故の未然の予防は、起きてしまったそれらの犯人を検挙するより大切なことです。
警察で言えば、交番業務は無意味でしょうか? そんなことは絶対にありません。

祭以前から既に危険性を指摘されていた、駅と会場を結ぶ唯一の連絡路だった当該歩道橋。
往路と帰路を分けることすらしていなかったなど、もはや手抜きというレベルではありません。
未必の故意に問うことはできないのかとさえ思います。

元副署長の起訴で被害者遺族に光が差した、と番組は無理やり締めくくってましたが、
遺族に光が差すことはありません。失われた家族は決して帰らないのですから。

残された私たちが、亡くなられた皆さんの犠牲を無駄にしないようにする。
事故に学び、二度と同じような事態を招かない。
わずかでも報いることができるとすれば、それしかありません。

以前から雑踏警備に就きたいと考えていましたが、現在の会社では基本的にできず、
本格的にやるなら会社を変えるしかないというジレンマを抱えていました。
最近アンビリを見ることはあまりなかったのですが、
たまたま見た内容がこれだったのには、なにか暗合を感じずにいられません。
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by keibi-in | 2010-05-28 06:29 | 雑感  

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