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それは反則だろう

店内保安を実施していたときの話。
万引きしやすそうなトートバッグを、万引きしやすそうな位置に持ったお客様。
身なりがなんだかチグハグで、いやでも目に付きます。
カゴは使っていません。
手に持っていた商品をチェックしつつ、その場は通り過ぎます。

その復路。
さっき持っていた商品がありません。
……やっちゃったかな?

もちろん、気が変わって売り場に返した可能性もあります。
現場を直接見ていない以上、捕まえることはできません。
こういう場合は人相や特徴など、できるだけの情報を収集しておきます。
要注意として私服保安と連携するためです。



個人的にはこのほうが気が楽です。
その場で捕り物せずに済むという以前に、何百円、せいぜい数千円のために捕まって、会社や学校にだけは知らせないでくれって真っ青になる人を見てますから。

店としても、大ごとにしたくないのが本音でしょう。
でも「盗りやすい店」だとか「捕まっても甘い店」なんて噂が立つことは、絶対に避けなければなりません。
捕まえれば、必ず警察に通報します。
犯人の人生、きっと変わっちゃうでしょう……。
そうなる前に思い直して、万引きなんてやめてくれるのが一番なんです。

で、トートバッグのお客様。
もし万引きしてるのならもうしないでね、という意味もこめて、しばらく張り付かせてもらいます。
するとレジに並び、バッグから商品を出して、精算していきました。

万引きをやめてくれたのならいいんですが……様子からするに、単に紛らわしいお客様という気もするなぁ。
でもね、後者はまた別の意味で反則ですから!

by keibi-in | 2008-05-30 06:26 | 警備  

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