警備業界もダンピング

以前ここで触れた、某量販店の警備員氏の話を覚えてらっしゃるでしょうか。
先日、その量販店に出かけたときのこと。
おや、制服が替わってますね。合服にしたのかな?

……違いました。ワッペンを見ると、警備会社が変わってる
それまでは中堅の会社だったのが、某有名大手になってました。
前の会社の印象は本当に良くて、換えられるほど深刻なトラブルがあったとは思えないので、多分ダンピングで獲られちゃったんでしょうね……。

ダンピング。警備員の給与水準が低い理由のひとつです。
日本の警備会社は現在9千社あまりありますが、うち8割以上が従業員50人以下の企業です。
ただでさえそれらが競争して受注価格を引き下げているところへ、ときに大手が割り込んできます。

大手は業務を展開する上で重要な現場を、中小ではまねのできない低価格で押さえます。そこ単体では赤字でも、他で補えばいいからです。
長期的にはそれで近隣の同業を淘汰できれば、思い通りの料金設定にもできるのでしょう。



でも結果として、業界全体の受注価格が下がってしまいます。
その大手1社だけの問題として考えてみるとわかりやすいでしょう。どこかの現場を安くすれば、他も安くしなければそちらの顧客は納得しません。

一部の業務を除いて純粋にマンパワーで成り立っている警備業は、コストの大半が人件費。
それを削った分だけ受注価格を下げられるので、警備員のギャラを最低賃金ギリギリまで下げて仕事を獲ってくる、というのが中小の警備会社の現実です。

この大手ですら、ダンピングしたぶんは年配者を雇うことで安くあげているようです。
以前は幅広い年齢層の警備員が詰めていたのが、明らかに年配の人だけになっていました。

さらに前の警備諸氏は誰にも見られてないような状況でも常に笑顔で、感心を通り越して驚いたものですが、今度は年配警備員によく見るパターンの、ただなんとなく立ってます状態。
いくら警備のコストを下げたって、これじゃ店にとってマイナスだと思うんだけどなぁ。

それにしても、いつかは触れようと思っていたこととはいえ、まさか例の警備員氏絡みで警備の給与の話をしなければならなくなるなんて、夢にも思いませんでした。
この給与水準問題は、他の警備員を取り巻く状況とも密接に関係することなので、また別の切り口でも触れることがあると思います。

それにしてもあの警備員氏、どこに行ったんだろう。
どこかで頑張ってくれてるといいなぁ……。
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by keibi-in | 2008-10-14 04:42 | 警備  

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