警備じゃなくても……

時折、警備の使い方がとても下手なクライアントに遭遇します。
あれこれと雑用ばかり押し付けてくるところです。

警備はなんでも屋の側面があるので、言われればもちろんやります。
クライアントの意向ですから、それがまるっきり警備の範疇じゃないようなことでも、基本的にやらないということはありません。
最近はどこも効率化で、最低限の人員でやっていこうとしていますから、仕方がないというのは警備にもわかっています。

でもたとえば……。

・ 警備員が店の清掃をやっている。
・ 警備員が商品陳列を手伝っている。
・ 警備員が店内の買い物かごを『ならして』いる。


いつでもこんな状況で、しかも他に警備員の姿が見えなかったら、どうでしょう?



万引き犯などには格好のターゲットにされます。
保安の目が行き届かないのは誰にでもわかることですし、さらに店員の手が足りていないということは、誰も見ていませんよと暴露しているようなものです。
ちなみに上記は全部、私自身の実体験です。

そもそも、なぜ警備員が制服を着ているのか?

制服保安は、いい意味で威嚇でなくてはなりません。
良からぬことを考えている人間を思いとどまらせるのが役目です。
そのために『警備員』と一目でわかる格好をしているわけです。
それで店の雑用をしていたのでは、当然ナメられてしまいます。
制服の意味なんてあったもんじゃありません。

警備だって自分の仕事がわからなくなるので、モチベーション下がりっぱなしです。
怪しげな客を見たからといってマークしている余裕などあるはずもありませんし、危険物の排除などにしても、店の都合で雑用をやっているわけですから後回しでいいとか、最悪放置、ということになります。

どうしても人手が足りない、お金もかけられないということなら、いっそ警備を切るのもひとつの選択肢でしょう。
警備一人分の費用があれば、複数のバイトを雇えますよ。
警備の仕事が成り立っていないのですから、いなくなっても同じことです。
万引きの常習犯やプロなどには、制服が保安していないのを見せるぐらいなら、いっそいないほうがかえって良いでしょう。
私服保安員が入っているかも、とか考えてくれますからね。

店員さんや清掃さんにしたって、それぞれのプロです。
なんの知識もない警備が出しゃばっていい気はしないでしょうし、いきなり警備にできてしまう仕事でもないはずです。
ひいては全体のモチベーションを下げる気がしてなりません。

警備には警備をさせてナンボ、というお話でした。そのためのプロなんですから。
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by keibi-in | 2008-10-24 06:14 | 警備  

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