「相棒」劇場版、見てきました
劇場に入って、年配のお客さんが多いことにまずびっくり。
平日昼の上映でしたし年齢で割引があるようですが、興味のないものは見ないわけで、よく言われる「ご年配はテレビ時代劇のようなパターン化された作品が好き」という考えは改めないといけませんね。
さて肝心の作品についてですが、これから楽しまれる方のために詳しい内容に触れるのは避けるとして……。
まずキャスティング的には「相棒」の集大成です。
シリーズをずっと見ている人ならニヤリとさせられるキャラクターが、何人も出てきます。
これだけでお祭り感が高まるというもの!
物語のほうはどんでん返しに次ぐどんでん返し!
そのせいでどこが本当のクライマックスなのかわからないぐらいです。
推理要素はほとんどなく、完全にサスペンス作品になっています。
絵的には地味ですが、まぁその辺は「相棒」ですから。
内容的にはおおむね満足です。私は充分楽しめました。
でもそれだけに、欲を言いたい部分も出てくるわけで……。
中盤から右京と亀山が基本的に別行動をするので、ふたりの掛け合いが楽しみな人にはちょっと寂しいかもしれません。
犯人との直接的な絡みも少なく、犯人対右京の駆け引きも(実際はあるんですが)あまり印象に残りません。
終盤まで犯人の真意が隠されていたためにピンチとして描かれてるシーンが実はあまり危険じゃないのではないかと思えてしまう点と、演出的にもっと緊迫感を煽れた部分がある点、エピローグが長すぎて説教臭くなりすぎてしまったところは残念ですね。
とはいえ、犯人が捕まってからこそが真のクライマックスかもしれない点はいかにも「相棒」らしくて、最後まで飽きずに楽しめました。
一見の価値アリ、ですよ。
by keibi-in | 2008-05-14 19:30 | 趣味