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誰にも言えない

CSでドラマ「誰にも言えない」を一挙放送していました。
冬彦さんブームを引き継いで、かなり当たった作品だったように思います。

当時は超絶的なまでの下世話さに「そりゃねーだろ!」と笑いながら見てて、1回見たら飽きるタイプの作品だと思ってましたが、なんのなんの。
今回で何度目の視聴かわかりませんが、ついつい見入ってしまいます。
今の目だと「これぐらいのストーカーはいるのかも」なんて思えるのが怖い。008.gif

ジャンルとしては、一応サスペンスになるのかな?
どうなるのか展開がわかっていても、ちょっとハラハラしちゃったりして。



でも一番気に入ってるのは最終回なんです。
普通じゃないキャラクターばかりのこの作品ですが、山咲千里演じる美雪の麻利夫(佐野史郎)への愛情も、そんな娘を案ずる愛子(野際陽子)の姿も、ごくありふれた女性や母親のそれでしかなかった、というところ。

そしてラスト、麻利夫と美雪の子供で発育の遅れているマコトがやっと立ち上がって、美雪が涙ながらに抱きかかえるシーン。
いつもここでちょっと泣けちゃいます。他の人間にはわからない、彼女たちだけの感激なんだろうなって。

ここは本来、麻利夫の感激を際立てて加奈子(賀来千香子)と決別させ、ドラマに決着をつけるところなんでしょうけど、山咲千里の表情がすばらしすぎて、賀来千香子も佐野史郎も全部ぶっとんでしまっているのでした。016.gif

ひょっとすると今ではこのシーンのために「誰にも言えない」を見てしまうのかもしれません。

by keibi-in | 2008-07-31 00:21 | お気に入り  

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