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警備を切る前に

この不景気の影響で、警備を打ち切るか削減する施設が増えているようです。
私の会社でもそういう話を間々耳にするようになりました。

防犯における警備は、効果のわかりにくいものです。
「警備がいたから何事もなかったのか、警備がなくても何も起こらなかったのか」が判然としない。
今の世情では、廃止や縮小が検討されても仕方がありません。

ただそうする前に、少し考えてみて欲しいのです。
警備を廃して保安が悪化するのはあっという間です。
削減で非現実的な人数に任せるのでも、十全な働きは期待できません。

保安が悪くなれば、客足も遠のきます。
万引きレベルなら客側に被害が及ぶことはありませんが、そういう場所に喜んで足を運ぶ人間はいません。置き引きやスリにも繋がります。
什器に固定していたディスプレイ用のDVDプレイヤーと液晶一式を盗まれたのが警備を契約したきっかけ、という店もあります。
ロス率が高いだけでもそうですが、保安がないがしろな(従業員の安全が保障されない)店では、従業員の士気も落ちるでしょう。
接客が悪くなれば、その後は言わずもがな。

一旦遠のいた客足を取り戻すのは、容易ではありません。
来店しなくなったお客さんには、保安が改善されてもアピールする方法はないのです。

経費を削減しなければならないなら、料金の安い会社に替えて、人員を確保してもいい。
警備を入れておくこと自体は、決して無駄な出費ではありません。
不景気だからこそ、犯罪率は上がります。

ただ、安かろう悪かろうの会社が少なくないのが警備業界。
その点は慎重に見極めてもらうしかないのですが……。

by keibi-in | 2009-02-21 01:11 | 警備  

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