嬉しい一言
そんなときは、退店用の出口を残して、他の出入口の戸締まりをします。
新しいお客様の入店をお断りしながら、帰りのお客様が閉鎖した部分に入らないよう誘導しつつお見送り、という流れです。
文章にするとこれだけですが、地味に骨の折れる仕事だったりします。
ひとりの現場だったりすると、照明が落ちて人けのなくなった施設内を、あちこち走り回らなければならないときもあります。
今日はそんな、お客様が頻繁に最後まで残るお店でのお話。
その日も閉店時間を30分ほどオーバーして、ようやくお客様がはけたところでした。
目を離しているとそのお店目当てで入館してこられるお客様もいらっしゃるので、お帰りのお客様の誘導を兼ねて、何度も店と出口を往復していました。
最後に施設内にお客様がいないかチェックしつつ、お店のかたに「お疲れさまでした」とご挨拶。
深夜ですから、店員さんは若いバイトの女性ばかりです。
こっちはメタボなオジサン。
顔を見れば挨拶は交わしますが、お互いどうしても社交辞令の域を出ません。
ところがその夜は、店員さんの一人が、深々と頭を下げてくれました。
「いつも遅くまですみません」
感激しました。
そんなことを言ってもらえると思ってなかったからです。
仕事でやっていることだからというのもありますし、無意識のうちに「若い子だもの……」と見くびっていた部分があったのかもしれません。
ごめんなさい。
この仕事をしていて報われた気持ちになるのは、こういう瞬間です。
警備は縁の下の力持ちだと思ってますが、見てくれている人もいるんですね。
これからもオジサンは頑張りますよ!
by keibi-in | 2009-03-09 15:22 | 警備